インビザラインにPBM
光加速装置をプラス

 インビザラインのマウスピース矯正に光加速装置PBMを併用し、歯を動きやすくすることで、治療期間の短縮とシミュレーションどおりに歯が移動することを促します。

光加速装置PBMとは?

 近年の研究で、近赤外光という自然界にも存在する無害な光を当てることで、細胞が活性化することが明らかになりました。

 この技術をPBM(Photobiomodulation)といいます。

 1日8分間(上顎4分間・下顎4分間)歯列にこの光を照射することによって、歯の周囲の歯槽骨の代謝を活性化し、歯を動きやすい状態にします。

光加速装置PBMの効果

 PBM光加速装置を併用することで、30~50%歯の移動を早める効果があることが実験データからわかっています。

光加速装置PBMが
歯の移動を速める
メカニズム

 矯正治療では、歯の移動方向の前にある骨が破骨細胞によって破壊・吸収され、歯が移動した後に骨芽細胞により骨が作られ、これらの働きにより歯が歯槽骨を移動していきます。

 これを骨代謝といいます。

 PBMの近赤外光は、破骨細胞・骨芽細胞内のミトコンドリアのエネルギー活動を促進し、これらの細胞の働き・骨代謝を高め、歯の移動を促進します。

当院のPBM使用法

 10~20歳代前半では骨代謝の機能が高いので歯の動きがよく、通常のインビザラインのマウスピースの7日交換を5日交換に短縮できます。

 20歳代後半では骨代謝がやや落ちるので、通常インビザラインのマウスピースは10日交換ですが、7日交換に短縮できます。

 30歳代以降は10~20歳代に比較すると骨代謝が遅くなりますが、PBM光加速装置を併用することで歯を動かしやすくします。

 30歳代以降では、通常の10日のマウスピース交換間隔に歯の移動速度が遅れず、シミュレーションどおり良好な治療結果が得られ、修正のための追加のマウスピースをできるだけ少なくすることで、トータルの治療期間の短縮が可能です。

インビザライン
Plus PBM
【料金】

モニター料金のため平日割・学割の対象外です。

<No Limit PLAN>

マウスピース個数無制限プランです。

非抜歯 :800,000円税込)

通常料金:935,000円

抜歯矯正:850,000円(税込)

通常料金:1,015,000円

<Up to 26 PLAN>

マウスピース26個まで限定プランです。

非抜歯のみ:660,000円(税込)

通常料金:715,000円

【PBM本体のみ料金】

165,000円(税込)

トピックス

 他の医院で、PBMの併用により「インビザラインのマウスピースを最短3日交換」「治療期間を半減」と宣伝している所が多くありますが、そのためには歯の移動速度が100%以上速くなったという実験データが必要です。

 しかし、実験データでは30~50%歯の移動を速める効果があるとされていることから、これらの宣伝文句はエビデンスに基づかない誇大広告の可能性が高いと言えるでしょう。

 オーソパルスという光加速装置の併用で、インビザラインのマウスピース3日交換で治療が進んだという論文もございますが、オーソパルスのメーカーとビジネス関係にある先生の臨床例なので、やや信頼性に欠けます。

 その他にも3~5日交換で進められたという臨床例もございますが、成功確率がかなり低く、たまたま上手くいった例と考えられます。

 理論的・医学的な根拠、つまりエビデンスもなく、確率的に非常に低く、たまたま上手くいったものを提供するのは医療ではない、というのが当院の考え方です。

 当院の理事長もオーソパルスというPBMとは別の光加速装置を併用してインビザラインを使用した経験がございます。

 オーソパルスは3~5日でマウスピースを交換可能と宣伝されていたので、自身を実験台で3日~5日交換でインビザラインを使用していました。

 しかし、途中の20個目くらいからマウスピースの適合が悪くなり、入らなくなったので、そこで一度治療を中止することになりました。

 3~5日のマウスピース交換間隔では無理があり、実際の歯の移動が追い付かなかったことが原因と考えられます。

 当院では、過去に他にもオーソパルス光加速装置を併用したインビザラインのマウスピース矯正の患者様が多くいました。

 しかし、多くの患者様が3~5日のマウスピース交換では無理があったのか、シミュレーションどおりに歯が正確に移動せず、修正のための追加マウスピースを繰り返すことになり、結局はトータルの治療期間の短縮にならない、という結果になりました。